晴彦の雑記ブログ

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嘉納教授は安全対策に人や資金を投入できない業者も多いと指摘した。

晴彦です、六本木で起きた怖い事故。
警視庁はパイプを足場に固定する留め具が外れたことや、防護板が一部未設置だったことが事故の直接の原因とみている。
一方で迂回路の設定や誘導の方法が適切であれば、落下物が当たるのを防げた可能性もあるとし、歩道上の安全確保が十分だったかを調べている。
通行 者用の迂回路が設けられる工事現場は多いが、道幅の設定や誘導方法について定めた法令はない。
国土交通省の担当者は人通りの多さなど現場は千差万別で、一律で基準を設けるのは困難。
現場監督や作業員が経験に基づいて独自にルールを適用しているのが実態だと明かす。
修繕会社で作るマンション計画修繕施工協会の幹部は業界内では、建物の高さの半分程度に当たる範囲を立ち入り禁止にすれば落下物が当たる恐れはないとされていると話す。
しかし今回のように高さが30メートル以上ある現場だと建物から約15メートルは近づけなくなり、現実的には適用が難しいという。
マンション修繕会社の間では困惑が広がっている。
江東区のある会社は事故を受け、作業員に足場の点検などを進める よう改めて指示した。
担当者はどの会社で起きても不思議でない事故。
作業中は迂回路も一時的に通行禁止にするなど対策を徹底したいと気を引き締める。
足場の解体工事を巡っては、神戸市中央区で2014年4月、解体工事中のビルの足場が倒壊して通行人が重傷を負った。
03年には静岡県富士市の解体現場で外壁が崩落し、路上の車にいた会社員など6人が死傷する事故もあった。
早稲田大の嘉納成男教授は高度成長期に建てられた建物の解体工事件数が増え、安全対策に人や資金を投入できない業者も多いと指摘した。